なぜ今「地域資源循環」が大事なのか?
大好評の事例解説セミナー、今回は「地域資源循環」がテーマです。
不安定な国際情勢や物価高の影響であらゆる資源が高騰する中、今改めて「地域の資源循環」が注目されています。
「地域資源循環」とは、地域内で発生する資源(人・モノ・エネルギー・情報など)を、できるだけ地域内で有効に活用し、再利用・再資源化しながら循環させる仕組みや取り組みを指します。持続可能な社会の実現や地域活性化、脱炭素社会の構築などの目標とも密接に関わっています。そして地域の資源循環はサーキュラーエコノミーそのものでもあります。
CE.Tではこれまで、様々な地域の資源循環を行う行政や企業、スタートアップ等の皆さまに取材を行ってきました。一言で地域資源循環といっても、資源によって、地域によって、あるいは中心となる組織によって様々です。セミナーでは「家畜糞尿」「使用済み紙おむつ」「生ごみ」「廃プラスチック」「石膏ボード」という、これまで捨てられていたものを「地域資源」としてエネルギー化やリサイクルすることで循環を実現している事例をご紹介します。
4つの事例を詳しく解説
セミナー前半では、これまでの取材記事から、編集長 熊坂仁美が「エア・ウォーター社」(糞尿から液化天然ガス)「トータルケア・システム社」(使用済み紙おむつから建材へ)「アミタ社」(地域の生ごみから農業用肥料へ)「あいち資源循環推進センター」(空港の廃プラの循環スキーム)について詳しく事例解説を行います。
「石膏ボードの地産地消」どう実現する?
後半では、大量廃棄が課題となっている「石膏ボード」の地産地消を目指し、水平リサイクルの事業を立ち上げた株式会社GYXUS 代表取締役社長 平田富太郎氏をお迎えし、お話をお聞きします。
平田氏は、2024年11月に行われた「埼玉県サーキュラーエコノミースタートアップビジネスプランコンテストで最優秀賞を受賞しています。

資源循環に関心のある方、サーキュラーエコノミーの最新動向を知りたい方におすすめのセミナーです。ぜひご参加ください!
開催概要
■日時:2025年5月13日(火) 14:00 - 15:00
■タイムテーブル
13:55~ 入室開始
14:00〜 セミナー
・「サーキュラーエコノミー地域の資源循環」事例解説(登壇:サーキュラーエコノミードット東京編集長 熊坂仁美)
・平田富太郎氏による発表「石膏ボードを地球に埋めない社会を創る〜地産地消型資源循環型モデルの確立〜」
・トークセッション(登壇:平田富太郎氏・サーキュラーエコノミードット東京編集長 熊坂仁美)
14:45~ 質疑応答
14:50~ 次回イベントのご案内
15:00 終了予定
■参加費
無料(Peatixでの事前登録が必要です)
■こんな方におすすめ
・あらゆる資源循環に関心のある方
・廃棄物処理・リサイクル業界に関心がある方
・海外の環境政策や循環経済に興味がある方
・企業のESG・サステナビリティ担当者
・自治体・行政関係者
■登壇者プロフィール(敬称略)
平田富太郎(株式会社GYXUS代表取締役社長)
「地球に埋めない世界を創る」をスローガンに掲げ、世界中の廃石膏ボードリサイクル率を向上させる事業を行なっている。特にGYXUSが独自開発した100%水平リサイクル技術を活用した「廃石膏ボード地産地消型資源循環型モデル」が高い評価を受けており受賞歴多数。大手石膏ボードメーカーのチヨダウーテ取締役、大手石膏ボード処理のトクヤマ・チヨダジプサム代表取締役を歴任し、独立して現職。
熊坂仁美(Circular Economy.Tokyo編集長)
東日本大震災を機に福島市に介護Uターン、地域活性分野で11年活動。福島市DMOのオウンドメディア編集長を経て2023年、「サーキュラーエコノミードット東京」に参画。「地域とサーキュラーエコノミー」をテーマに先行地域であるオランダ、フィンランドを中心に調査・研究を行っている。東京都サステナブルMICEサポートデスク サステナビリティ専門アドバイザー。東北大学大学院 経済学研究科 博士課程