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【大阪万博】暑い夏にぴったり。シンガポール館のバーで本場の「シンガポールスリング」を楽しもう

高さ17メートルの赤い球体が特徴のシンガポール館は遠くからでも目立っています。中にはバーとレストランがあり、飲食する場としても魅力的です。

今年独立60周年のシンガポール

シンガポールでは、今回の万博を独立60周年(SG60)を祝う主要イベントの1つと位置付けています。コンセプトは、「夢が形になる場所(Where Dreams Take Shape)」です。

このコンセプトは、シンガポールがこれまで描いてきた夢を実現してきた実績と、来場者が自身の夢を形にするためのインスピレーションを与える場となることを目指しているとのこと。

インタラクティブな展示や、アーティストによるパフォーマンス、食や文化体験などを通して、シンガポールの魅力と未来への可能性を伝えます

本場のカクテルが楽しめるCLOUD BAR

展示が終わったあとに現れるのは、広々としたバー。「CLOUD BAR」と呼ばれるこのバーでは、ノンアルも含めて、様々なカクテルが楽しめます。

シンガポールスリングは1700円。

シンガポールスリングとは?

南国の華やかさと優雅さを凝縮したカクテル「シンガポールスリング」は、1915年にシンガポールの名門ホテル「ラッフルズ・ホテル」のロング・バーで誕生しました。当時社交界で活動的だった女性たちのために、ウイスキーやジンといった強い酒に代わる「エレガントな飲み物」として提供されたのが始まりです。このカクテルは瞬く間に人気を博し、世界中のバーで提供されるようになりましたが、最初のレシピが長らく失われていたことでも有名です。近年、ラッフルズ・ホテルの古文書や備品からオリジナルに近いレシピが再構築され、今も「本家の味」として提供されています。

カウンターでカクテルを作ってもらえる。

一口飲んだ瞬間、フルーティーな甘酸っぱさが口いっぱいに広がりました。
チェリーリキュールの香りとジンの爽やかさが混ざり合って、南国の夜を感じられるような味わいです。
色も鮮やかで、見た目から気分が上がるのがこのカクテルのいいところです。暑さも飛んでいきます。

ラッフルズホテルの持続可能性への取り組み

さて、シンガポールスリング発祥の地「ラッフルズホテル」ではシンガポールスリングに関して、サステナブルな取り組みを行っています。(万博の取り組みではありません)

ラッフルズホテルホームページより

時代のニーズに応え、よりサステナブルに生まれ変わったシンガポールスリング。その中心にあるのが、環境に配慮した流通・供給システム「ecoSPIRITS」です。「ecoSPIRITS」は、アルコール飲料の流通における環境負荷を減らすための特許出願中の技術で、ガラス瓶を使わずに高品質なスピリッツを再利用可能な大型容器「ecoTOTE」で輸送します。この技術により、ラッフルズホテルの「ロングバー」には主要原料がガラス瓶を使わずに届くため、年間で数万本規模のガラス瓶使用を削減しています。

ガーニッシュ(カクテルの装飾材料)も、大容量パッケージでまとめて配送されることで、数千キロの包装廃棄物の削減に貢献。カクテル1杯の完成度を保ちつつ、無駄の少ない運用が実現しています。

ストローも地球に優使い捨てプラスチック製ストローの代わりに、ジャガイモのデンプンを原料とする生分解性素材のストローを採用。自然に優しい素材で、海洋汚染の原因となるマイクロプラスチックを出しません。

これらの取り組みによって、シンガポール スリング1杯あたり200グラムのCO2排出削減が実現されています。さらに、25杯ごとの注文につき、インドネシアのカリマンタン島またはスマトラ島に1本の在来種の木を植樹。森林再生と生物多様性保護にまでつながる、真のエコアクションです。

いかがでしょうか。万博を訪れるなら、ぜひ、シンガポール館で特製カクテルを味わってみませんか。