いよいよ2025年大阪・関西万博の開幕(4月13日)が近づいてきました。「いのち輝く未来のデザイン」を銘打つ今回のEXPOは、サーキュラーエコノミーやサステナビリティをテーマに掲げる海外・国内パビリオンや会場内での取り組みがたくさんあります。そこでCE.Tでは、最新の「持続可能性実現のヒント」をお伝えするべく、EXPOを全力取材します。
今回はEXPO開幕に先立ち、4月1日の駐日オランダ王国大使館(港区芝公園)のメディア向けイベントにて、大阪・開催万博のプロジェクトディレクターであるアイノ・ヤンセン氏と商務官で万博・エネルギー担当のイナルド・クイーニー氏に、オランダパビリオンについてお話を聞くことができました。オランダは、425年という日蘭の長い友好の歴史を重んじ、数ある海外バビリオンの中でもEXPO2025での発信に最も力を入れている国のひとつです。

球体が浮かぶ印象的な建築デザイン

オランダパビリオンのテーマは、「水」と「エネルギー」。低地の国土であるオランダは、水との長い歴史と治水事業の技術を持っており、「水」は国家の象徴でもあるのです。そしてエネルギーへの転換に注力し、クリーンエネルギーの導入に積極的な国の一つです。
オランダパビリオンで何より象徴的なのは、その外観。建物の真ん中に浮かぶ大きな球体は、クリーンエネルギーと日の出を表す「man made sun-次世代への太陽-」と呼ばれ、「日出ずる国(朝日が昇る国)」である日本の太陽を象徴しているだけでなく、1970年大阪万博の「太陽の塔」にある「黄金の顔」とほぼ同じサイズ(約11メートル)に設計されており、日本そしてEXPOイベントへのつながりの意味が込められています。
再利用し循環する建築の実践
サーキュラーエコノミーの先進国であるオランダのパビリオンは、サーキュラリティ(循環性)の概念に基づいて設計されています。資源の価値を最大限に活用し、廃棄物をゼロに近づける試みです。
大きな特徴としては、使用される全ての資材がシステムに登録され、万博後の再使用・再利用を前提として設計されています。二次利用先の情報も今後随時発信されていきます。
「オーブ」を持って没入型の体験
パビリオン内に入ると、来場者はまず小さなオーブを受け取ります。そしてオーブに導かれてストーリーの一部となり、エネルギー転換の旅を体験したり、イノベーションに触れるなど、インタラクティブな展示を巡ることができます。
この体験を通じて、オランダのビジョンである「全ての人に持続可能なクリーンエネルギーを」というメッセージが伝えられます。
「ミッフィー」の案内で子供も楽しめる
パビリオンでは、大人だけでなく子供たちも楽しめるような工夫がされています。オランダの絵本作家ディック・ブルーナが描く、あの「ミッフィー」が、キッズアンバサダーとなっているのです。

https://orandaexpo2025.nl/ja/node/67
パビリオンでは、小さな女の子であるミッフィーが案内役として活躍しています。子供の目線の高さに配置された約14箇所の展示や、 絵本を探すような宝探しの要素を取り入れた構成で、エネルギーや環境問題といった難しいテーマも、子供たちが楽しみながら学べるよう設計されています。
また、ショップでは「オーブ」を持ったミッフィーのぬいぐるみを始めとした万博限定グッズも販売されれる予定とのこと。こちらも楽しみですね。

また、パビリオン内には多目的に使用できるイベントスペースが設けられ、 半年間で100以上のイベントが計画されているとのこと。展示、そして様々なテーマのイベントやワークショップを通じて、より深くオランダの文化や技術に触れる機会を得ることができます。
オランダらしいテーマと体験型の展示、循環の実現、ミッフィーの案内役など、様々なコンテンツが満載のオランダバビリオン。CE.Tでは、開幕に先立ってオランダパビリオンを取材します。どうぞお楽しみに。
協力:駐日オランダ大使館