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東京都は、人や社会、環境に配慮した「エシカル消費」の普及を目指し、小学生を対象としたイラストコンテスト「TOKYOエシカルアクションコンテスト」を今年初めて開催します。
応募作品の中から選ばれた12作品はカレンダーにして都内の全小学校へ配布し、年間を通じて子どもたちや家庭にエシカルな行動を呼びかけていくとのこと。

エシカル消費とは?

「エシカル消費」とは、人や社会、地域、環境に配慮しながら行う消費行動のことを指します。

例えば、環境に優しい素材でつくられた製品を選ぶ、フェアトレード商品を購入する、地元産の食材を選んで地域を応援する――こうした一人ひとりの選択が、持続可能な社会づくりにつながっていきます。

東京都はこの考え方を広く浸透させるため、「TOKYO エシカル」として、啓発活動や企業・団体とのネットワークづくりを進めてきました。

提供画像(以下同)

日常の行動をイラストにすることで考えるきっかけを

今回のコンテストの対象は、小学校4~6年生です。ちょうどこの時期は、学校で環境問題やSDGsについて学び始める頃。自分自身の消費行動についても少しずつ考え始める大切な時期であることを踏まえて、この学年を対象としています。


テーマは「日々のエシカルなアクション」

  • 買い物をするときに地元の野菜を探してみる
  • マイボトルを使う
  • 認証マークのついた製品を選ぶ

といった、子どもたちが身近にできる小さな行動を、のびのびとイラストで表現してもらいます。

選ばれた作品はカレンダーに

応募作品の中から12作品を選出し、2026年のカレンダーとして制作。完成したカレンダーは都内すべての小学校に配布され、学校や家庭で日常的に目にすることで、自然とエシカルな視点を持てるきっかけづくりになればという狙いが込められています。このコンテストを通して、子どもたちが自分の行動を意識することは、将来の持続可能な社会を担うリーダーを育てる第一歩でもあるのです。

東京都が目指す「TOKYOエシカル」

冒頭でもお伝えしましたが、東京都は「ちょっと考えて、ぐっといい未来」をスローガンに掲げ、エシカル消費を日常にする社会的ムーブメントを広げるためのプロジェクト「TOKYOエシカル」を推進しています。


企業や団体との連携を強化し、消費者がエシカルな選択をしやすい環境整備にも力を入れています。今回のコンテストもその一環として位置づけられています。

「エシカル消費は、日々の暮らしの中のちょっとした選択から始まります。子どもたちが自分の行動を見つめ、イラストで表現することは、未来をより良くするための大切な一歩です。初開催となる本コンテストを通じて、多くの方にエシカルな行動について考えていただけたら嬉しいです。」(東京都庁生活文化局消費生活部の鈴木智也氏)

応募概要

  • 対象:小学校4~6年生
  • テーマ:日々のエシカルなアクション
  • 選出作品数:12点(カレンダーとして都内全小学校に配布)
  • 応募締切:2025年9月30日
  • 公式サイト東京都エシカルアクションコンテスト