記事を読む

現場を体験した学生によるフードロス削減や地域の魅力発信の提案「クラチャレピッチアワード2025」【クラダシ】

New

一次産業や地域経済の活性化について考えるインターンシッププログラム

フードロス削減を目指すショッピングサイトを展開する株式会社クラダシが運営する社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」(以下「クラチャレ」)。11月28日、参加した学生による最終合同報告とピッチコンテストが開催されました。

クラチャレは、フードロス問題や地方創生に関心のある学生が日本各地の地域や農家を訪れ、作物の収穫支援や現地での交流を通じて一次産業や地域経済の活性化について考えるインターンシッププログラムです。

参加学生は現場の担い手として未収穫の農作物を収穫し、フードロス削減に貢献しながら地域とつながる活動を行います。この活動を通じて、学生は実践的に学びながら、地域社会の持続的な発展とは何かを考えます。さらに、フードロス削減や地域の魅力発信・一次産業の担い手不足解消を目指す提案としてまとめ、最終発表につなげます。この活動はこれまで計60回以上開催しており、参加学生の旅費や滞在費、食費などはクラダシ基金から拠出しています。

アワードでは、発表された提案の中から、審査員とオーディエンスによる投票で「最も実施してみたい施策案」を1グループ表彰するものです。

体験を踏まえた学生たちの提案

今回発表したのは6組。学生たちは、北海道から沖縄まで様々な地域、様々な現場での学びと提案を発表していました。

クラダシチャレンジの開催地域と活動内容

グループ参加人数開催地地域日程発表タイトルと活動内容
グループ①4名沖縄県石垣市
島根県益田市
6/23~6/29(6泊7日)
8/27~9/2(6泊7日)
『農業ボラまっち』
パイナップルの収穫体験など
梨の収穫体験など
グループ②4名北海道仁木町
長野県松本市
7/3~7/7(4泊5日)
9/26~10/1(5泊6日)
『クラチャレ学生課"SLD"』
桜桃の収穫、選果、出荷作業など
リンゴ・ブドウの収穫など
グループ③4名鹿児島県喜界町
愛媛県伊予市
8/25~8/31(6泊7日)
9/25~9/30(5泊6日)

『〈未来を創る〉ふるさとyoUターン』
さとうきび苗取り・植付作業など
栗収穫など
グループ④4名和歌山県すさみ町
新潟県新潟市
8/20~8/26(6泊7日)
10/6~10/10(4泊5日)
『地域に貢献!お悩み解決マップが繋ぐあなたのまちの未来は』
未利用魚に関する体験など 
ブドウの収穫など
グループ⑤4名京都府京丹波町10/16~10/22(6泊7日)『オフライン農業婚活』
黒枝豆の収穫作業など
グループ⑥3名鹿児島県和泊町7/2~7/8(6泊7日)『島人員制度(しまんちゅ in 生土)』
ゆり根の球根掘りなど

農水省、環境省、自治体など行政の代表者、食ロス削減運動「mottECO」、地域密着型ホテルの代表者に主催者を合わせ、計6名が審査を行いました。

審査員
・農林水産省 食品ロス・リサイクル対策室 室長 鈴木 学 氏
・環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課 課長補佐 村井 辰太朗 氏
・株式会社デニーズジャパン 環境部会長/環境カウンセラー
  mottECO普及コンソーシアム 代表 中上 冨之 氏
・積水ハウスホテルマネジメント株式会社
  FF道の駅カンパニー 取締役 カンパニーCEO 岡本 勇治 氏
・愛媛県八幡浜市 政策推進課 徳田 翔士 氏
・株式会社クラダシ 代表取締役社長CEO 河村 晃平 氏

優勝は「オフライン農業婚活」

優勝を獲得したのは、京都府京丹波町での体験をプレゼンしたグループ5の4名による「オフライン農業婚活」。農業体験と婚活を組み合わせた、実現性の高い提案でした。

グループ5の学生たち。左はクラダシ代表取締役会長の関藤 竜也氏

CEOの河村 晃平氏は、講評の最後に以下のように語りました。

「2019年からこの取組をやっているが、年々アイデアの多様さに感心させられる。夢やアイデアを実現する段になれば難しさもたくさんあると思うが、それを実行してみることによって、本当に日本を変えることになる。日本のプレゼンスが世界で落ちてきていると言われる中で、これだけの若いエネルギーとパッションがあるのは、将来明るいと思った。アイデアに留まらず実行にまで落としてほしいし、社会に出てもぜひこういう業務に携わってほしい。」

クラダシ代表取締役社長CEO 河村 晃平氏

■ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」:https://www.kuradashi.jp/