10月13日の閉幕を控え、駆け込み入場者で激混みの大阪・関西万博。どこにも入れないかもと不安な方も多いかもしれませんが、入場チケットさえ確保できれば、午後からでもパビリオンに入れます!殆ど並ばない〜1時間以内で入れるパビリオンも。また、パビリオン以外でも楽しめるスポットもたくさん。4月のメディアの公開日から万博取材を続け、パビリオンはほぼ制覇した"万博オタクライター"太田が閉幕前の万博の楽しみ方を伝授します!
(※本記事は9月30日時点の情報です。日によって状況が変わる可能性があります)
万博の攻略は入場時間で決まる!
一番人気はイタリア館、クウェート館、サウジアラビアのレストラン

まず、どの時間帯で入場できるかで、その日のプランが決まります。9時入場でゲートの最前列に並び、朝イチで入れる場合は、大人気のイタリア館、クウェート館、サウジアラビアのレストランを目指す方が多いです。
クウェート館はすぐに入場規制となり朝イチが勝負ですが、イタリア館は夕方の入場列の締め切りまでは、ずっと並ぶことができるので、午後に入場したとしても、6時間以上待つ覚悟で、ひたすら並べば入れる可能性はあります。
が、閉幕2週間前に9時入場のチケットを取れる人は少ないでしょうし、午後からの耐久レースに挑戦するのも難しいと思います。逆にこの三つを諦めれば、他のパビリオンに行けるチャンスが大きくなります。
次に人気はフランス館とアメリカ館

次に人気なのがフランス館とアメリカ館でしょう。朝イチでなくても、東ゲートから入場して、9時台に並べば、1時間以内には入れると可能性も。特にフランス館は想定より早く進む傾向があります。多少列が長くても挑戦する価値はあります。
どうしても並ぶのが無理という方には、アメリカ館には、英語ツアーがあり、1時間以内に入れる確率が高いです。筆者は夫がアメリカ人で、日常会話が英語なので「英語ツアーはここですか?」と聞いたら、特に何も聞かれることなく入ることができました。閉幕間近の現在はもう少し厳しくなっているかもしれないので、現地で確認してみてください。
その他の人気パビリオンを狙う!

9時台に万博内に入場できれば、ハンガリー館、ルーマニア館、セルビア館、ルクセンブルク館、ドイツ館、オーストリア館のいずれかを狙うのがオススメです。
というのも、これらは大人気の海外パビリオンで待ち時間も表示通りで、午前中に規制が入り、並べなくなり、朝イチで並ばないと難しいパビリオンだからです。
特にハンモックの映像が人気のルクセンブルク館はリング下だと100分待ち以上になります。ただ、敷地に入る前までは代表者並びが可能なので並びやすいパビリオンともいえます。
オーストリア館は、列の規制が厳しく、並ぶタイミングがとても難しいので朝イチで入れなければ、あまりオススメしません。
10時台ならまだ空いています!

上記の大人気パビリオンを避ければ、10時台であれば、まだまだ空いているパビリオンはあります!ベルギー館、ポルトガル館、トルクメニスタン館、マルタ館、バーレーン館あたりは、1時間内で入れる確率が高いです。
スイス館や中国館は表示時間よりもかなり早く進むので、10時台であれば、ほぼ並ばずに入れると思います。
国内パビリオンも入れるかも!

国内パビリオンは予約なしでは入れないと諦めている方も多いかもしれません。でも、諦めないでください!時間によっては、当日入れるパビリオンがあります。
電力館
大人気のパビリオンの一つの電力館。朝イチであれば、先着順で入れる可能性があります。7月に行った時は、9時半頃までなら入れそうでしたが、9月末では、9時すぐには締め切られるようなので、東ゲートから朝イチでないと可能性は低そうです。テックワードも同様のようです。
三菱未来館
9月末に行った時は、9時半ギリギリに到着で、待ち時間ゼロで入ることができました。この日は10時くらいまでなら入れそうでした。夜の時間帯も入れる日もあるようなので、予約なしで入れる時間を確認することをオススメします。
未来の都市
こちらは、午前中だけではなく、終日、入場規制がない限り並んで入ることができます。10時台くらいまでであれば、ほぼ並ばず入れます。回転が早いので、午後以降も並べれば、45分から1時間くらいで入れる可能性が高いです。
近未来の技術や次世代エネルギーが学べ、最も万博らしいパビリオンで、国内パビリオンは制覇した筆者もイチオシのパビリオンです。15のアトラクションに加え、シアターもあるので2、3時間くらいかかるので、半日楽しむことができます。せっかくなので、時間に余裕を持って訪れることをオススメします。
日本館
日本館は完全予約制でハードルが高い人気パビリオンの一つですが、中学生以下のお子さんがいるご家族には「予習ツアー」がオススメ!1日、6回で20分のツアーで、日本館の前で整理券を配っています。
ツアー後は自由に館内を閲覧できますし、火星の石にも触れることができます。筆者は娘と日本館の前を歩いている時、声をかけてもらったのですが、日本館は予約が取れずに、家族で入るのは諦めていたので、本当にありがたかったです。筆者が通りがかったのは、10時過ぎでそれほど早い時間でもなかったので、朝イチでなくても、狙いやすいと思います。
中学生以下のお子さんの同伴がない方は朝イチであれば、開放時間があるようです。
>>>日本館の「予習ツアー」についてはこちらから
ベタコは夜間開放時間あり!
完全予約制の「Better Co-Being」(通称ベタコ)は、石ころを持つツアーやお土産はありませんが、夜間開放時間があり、園内を散策できるので予約を取れなかった方も雰囲気は楽しめます。
タイミング次第で入れる国内パビリオン
その他、シグニチャーパビリオンも「いのちの未来」 以外は朝であれば、当日入場できる時間帯があるようです。「いのちの未来」 もキャンセル待ちは受け付けているのでチャンスはあるかもしれません。ウーマンズパビリオンも不定期ですが、開放時間があるようです。
大阪ヘルスケアは予約なしの展示のみであれば、並べば入れます。パソナは人数で開放時間が異なるのでタイミング次第になるようです。
その他、「クラゲ館」の予約なしエリア、「よしもと館」、「遊んでい館?」などももいつでも入ることができます。
*あくまでも筆者が9月末に行った時の様子なので、状況は毎日変わるので現地でご確認ください。
午後以降でも諦めないで!表示の待ち時間より短いパビリオンも多い!

午後以降になるとぐっとチョイスは減るものの、予約なしでも、それほど並ばないで入れるパビリオンはまだあります。また、規制があっても解放されればすぐに入れるパビリオンもあります。
UAE&カタール館
いつでも入れるオアシス的な存在といえば、UAEでしょう。お隣のカタール館も10時くらいまではほぼ待ち時間ゼロ、午後からは列ができますが1時間と表示されていても20分くらいで入ることができるのでどちらもオススメです。
スペイン館
スペイン館は階段の下で長い列ができていますが、立ち止まることなく進むので、20分くらいで入ることができることが多いです。近くのタイ館、インドネシア館、インド館、トルコ館も規制がなければ、見た目の列よりも進みが早く、入りやすいパビリオンです。規制があっても、解除後はすぐに入れる可能性もあります。オーストラリア館は入りやすいパビリオンの一つでしたが予約のみになっている時間が多いようです。
夜の地球
他の大型パビリオンに比べ、地味な印象があり、筆者も後回しになっていたパビリオンですが、輪島塗りの漆黒の直径1mにもおよぶ大迫力の地球儀が展示されています。大変貴重な作品を間近で見る機会なので、ぜひ立ち寄ってもらいたいです。
小規模のパビリオンもオススメ!
小規模のパビリオンも入りやすくてオススメです。小さいので長い列を作ることができず、規制が入ることが多いですが、解放されればすぐに入ることができる所も多いので諦めず、タイミングを計らって挑戦してみてください。
バングラディッシュ館、セネガル館、チリ館、モザンビーク館、アルジェリア館、チリ館はいつでも入れる印象です。
カンボジア館は、入るとジャスミンの良い香りで何度行っても癒されます。銃弾の空薬莢を再利用したアクセサリーがお洒落で素敵でいくつか購入しました。
ベトナム館は午後は並んでいますが、朝と夕方は入りやすいです。ショーやお土産、フードと小粒ながら充実していて、イチオシです。チュニジアも雑貨類が可愛いです。
エジプトはいつも並んでいますが、表示の時間よりは進みは早いようです。
西側が熱い!
閉幕前の激混みの今、比較的空いている西側が特にオススメです。「未来の都市」、「フュチャーライフヴィレッジ」、「ジュニアSDGsキャンプ」など次世代エネルギーや循環型社会について学べる施設が集まっています。どれも予約なしでそれほど並ばずに入れます。
東ゲートからあまりに遠すぎてガンダーラと呼ばれている海沿いの団体休憩所には、近くにフードトラックもあり、海風が気持ち良く、超穴場スポットです。
こちらは、西側を特集している記事がありますので参考にしてくださいね。
スタンプラリーも楽しいコモンズ

海外パビリオンは、ほぼ制覇した筆者が最も大好きなパビリオンの一つがコモンズ。午後は入場規制をしていることもありますが、午前中の11時ごろまでか夕方以降であれば、ほぼ並ばずに入ることができます。規制をしてても解除された後はすぐに入ることができます。
各国のスタンプラリーも楽しいので、ぜひ、公式のスタンプ帳を事前に購入してください。ミャクミャクの重ね押しのスタンプの達成感が凄いです。
また、10月1日から13日の閉幕まではミャクミャクのフィナーレスタンプが登場するそうなのでお見逃しなく!
>>>大阪・関西万博のスタンプラリーについてはこちらから
激混み万博攻略のまとめ

最後に、当日並べるパビリオンや並び時間が少ないパビリオンを西ゲート入場ルート想定でまとめてみました。朝は東側の入場の方が混雑が予想されるので、西側から入り、夜は退場の渋滞を避けて20時半前に東側から帰るのがオススメです。
運良く当日予約の解放があれば狙うこともできますが、ずっと携帯と睨めっこになってしまうので、潔く諦めて、大屋根リングからの景色を楽しんだり、シャインハットやアリーナ、ポップアップステージのショーやイベント、入れるパビリオンを楽しんだ方がよいと思います。
また、海外パビリオンの開催するイベントに申し込むのも万博を楽しむコツです。ポルトガル館では、バルコニーでワインを楽しむイベントに参加できました。
初心者でも激混み万博が楽しめるモデルコース
以下は、筆者が、9月末に予約ゼロで10時頃入り、待ち時間が1時間以内で入れるパビリオンを実際にまわったコースを参考にしています。長時間待つことなく、一日楽しめました!
リストは、1日で回るには多すぎるかもしれないので、二日に分けてまわってもいいと思います。子さん連れの方は、「クラゲ館」や「遊んでい館?」もオススメです。
日々状況は変わるのであくまでも参考程度ということでご了承ください。*のマークのパビリオンは午後は入場規制のある可能性があります。
<10時から午後の間に西ゲートから入場と仮定>
- 未来の都市(30分以内)
- フュチャーライフヴィレッジ(待ち時間ゼロ)
- ジュニアSDGsキャンプ(待ち時間ゼロ)
- WASSEのイベント(待ち時間ゼロ)
- シンガポール館(30分以内)
- コモンズD*&E(待ち時間ゼロ)
- バングラディッシュ館、セネガル館(待ち時間ゼロ)
- カンボジア館、チリ館、アルジェリア館(待ち時間ゼロ)
- チュニジア館*、バルト三国*(20分以内)
- コモンズB*とC*(待ち時間ゼロ)
- スペイン館(20分以内)
- インド館*(規制解除後待ち時間ゼロ)
- インドネシア館*、タイ館*(40分以内)
- トルコ館*(20分以内)
- 夜の地球(10分以内)
- コモンズF(待ち時間ゼロ)
- ネパール館*(20分以内)
- ベトナム館*(30分以内)
- UAE館(待ち時間ゼロ)
- カタール館(20分以内)
- ショーなど楽しむ
>>>大阪・関西万博についてはこちらから
取材 Rina Ota