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古紙リサイクル工場の視察やワークショップなど多くのコンテンツを体験できる「サーキュラーBASE美女木」は、当メディアが運営する交流拠点です。今回はサーキュラー・スタートアップ東京の有志の皆様にご利用いただきました。

第二期工事で完成したエネカフェルームにて、参加者のみなさんと座学とディスカッションを実施。

「古紙リサイクル」の説明からスタート

自己紹介タイムのあとは、弊社代表の新井より、サーキュラーBASE美女木のリノベーション工事のコンセプトと施設紹介、埼玉工場の古紙中間処理の事業紹介です。

サーキュラーエコノミーにおいては動静脈連携が求められますが、「実際に動静脈連携がうまくできていないことで、静脈産業にどのような弊害があるのか」「古紙のリサイクルはどのような仕組みが好事例を生み出しているのか」などを説明させていただきました。

リサイクル工場視察では古紙の中間処理の流れについて解説します。
リサイクルに適した古紙と適さない古紙を順々に解説します。

その後は古紙リサイクル工場の視察。多様な紙が「どこから来て、どのように分別され、どこに行くのか」を見ていただきました。リサイクルに適した紙と適さない紙を分け、なぜリサイクルできないのかを知ることで、どのような製品設計がサーキュラーデザインとして重要なのかを実感できます。

参加者からは「近年のコロナ禍やペーパーレス化によって、紙の市場価格に変動はあったか?」「サーキュラーデザインを目指すには、静脈産業のどのような点に着目すべきか?」など多くの質問が。

2つのワークショップ

現在、出前授業で人気を博している「レアメタル分解ワークショップ」と、バイオガス体験ワークショップ「エネカフェ」。今回は参加者のみなさんにも体験していただきました。

分解することで「都市鉱山(アーバン・マインニング)」として活用できますが、小型家電は分解や分別に手間がかかるため、実際にリサイクルの現場でも手作業による分解を行っています。機械化できない作業を体験することで、よりサーキュラーエコノミーに即したものづくりの必要性を実感できます。

レアメタル分解ワークショップの様子。
小型ゲーム機には多種多様な部品が使われています。

また、小型メタン発酵装置「エネカフェ」の仕組みとその事例を紹介。参加者からは「生ごみの処理といえばコンポストだが、マンションなどガーデニングを行わない人にとっては小型メタン発酵装置のほうが向いているかもしれない」や「災害対策として、生ごみから自ら使えるエネルギーを生む点が優れている」など、さまざまなコメントをいただきました。

エネカフェを活用したコーヒーを飲みながら解説を聞きます。

インフィニティペーパーを体験

セッション終了後は、ホールにてサーキュラーBASE美女木のリノベーション工事の詳しい紹介や、国内外のサーキュラーエコノミー事例展示を各々に見学。参加者のみなさんは古紙のリサイクルやワークショップを通じ、サーキュラーエコノミーの重要性をより身近に感じていただいたのではないでしょうか。

セミナールーム内の展示を見学。
イベント終了時にはインフィニティペーパーにみなさんの感想を書いていただきました。
参加者の感想より

サーキュラーBASE美女木では、今回のような団体様向けの体験コースの受付をしております。本コースは社会人向けの研修として活用いただけるほか、子ども向け環境学習の一環としても対応可能です。

以下のフォームよりお申し込みください。お待ちしております。
https://forms.gle/G1ki6u4jwxN4N8MP7

サーキュラー・スタートアップ東京様
https://circularstartup.tokyo